2025年11月19日
株式会社Hakuhodo DY ONE
ニュースリリース
Hakuhodo DY ONE、検索連動型広告のアドフラウド問題を解決する検索連動型広告アドフラウド対策ソリューション「Vantage Core」を提供開始
〜総務省ガイダンスに準拠し、広告品質と費用対効果の最大化を実現〜
株式会社Hakuhodo DY ONE(本社:東京都港区、代表取締役会長:田中雄三 代表取締役社長:小坂洋人、以下 Hakuhodo DY ONE)は、サイバーセキュリティ分野のリーディングカンパニーである株式会社Spider Labs(本社:東京都港区、代表取締役社長:大月聡子、以下 Spider Labs)が提供する「Spider AF」を活用し、検索連動型広告におけるアドフラウド対策を強化する「Vantage Core(バンテージ コア)」の提供を開始いたします。本サービスにより、デジタル広告の品質向上と費用対効果の最大化を実現し、企業のブランド価値向上に貢献してまいります。

デジタル広告市場の拡大に伴い、アドフラウド(不正な広告費の詐取)やブランド毀損リスクが深刻化しています。日本国内の推定アドフラウド被害額は年間約1,510億円に達し※1、世界でも2番目に高い発生率を記録しています※2。また、全米広告主協会(ANA)の2023年調査では、広告費の15%が無価値なサイト(MFA)に流出しているという新たな課題も浮き彫りとなっています。
こうした状況を受け、2025年6月には総務省が「デジタル広告ガイダンス」を公表し、広告主や広告会社に対し、広告品質の維持・向上と透明性確保が明確に求められるようになりました。アドフラウド対策は、従来の業界自主規制から国主導のコンプライアンスへと急速にシフトしており、企業にとって不可欠な取り組みとなりつつあります。
そこでこのたび、Hakuhodo DY ONEでは、これまでディスプレイ広告や動画広告で培ってきた広告運用における品質保全のノウハウを活用し、新たに検索連動型広告においても高度なアドフラウド対策環境を整備し、構築しました。これにより、より安全かつ効果的な広告運用を実現する「Vantage Core」の提供を開始します。広告運用の透明性向上と不正トラフィックの排除を支援することで、企業の投資効果とブランド価値の最大化を実現します。
「Vantage Core(バンテージ コア)」について
■主な支援内容
- 現状分析と課題の特定
広告配信アカウントや運用体制、過去の不正兆候などを多角的に診断します。不正トラフィックの手口や影響範囲を可視化し、根本課題を特定します。 - 初期導入・設定支援
Spider Labs「Spider AF」の確実な導入・連携作業をサポートします。アカウント構成やターゲティング戦略ごとの最適な導入設計を実施します。広告主ごとの運用フローに合わせたカスタマイズに柔軟に対応します。 - モニタリングおよびレポーティング
24時間体制で不正トラフィックを監視します。不正の兆候が現れた際は即時アラートを送付します。主要KPIや広告経路別の詳細レポートを定期的にご報告します。 - 運用コンサルティング
アドフラウド攻撃手法の最新動向をふまえ、継続的な運用改善をご提案します。不正排除後のROAS、CPC、CVRなど主要指標の最適化や、広告運用チームの育成もサポートします。 - 全社的な管理体制の構築支援
総務省ガイダンスを遵守した運用ポリシー策定、関連部門間の連携手順設計、トラブル時の対応マニュアル整備等、社内体制強化を多面的に支援します。
■サービスの特長
高度な検知技術と自動ブロック機能
Spider Labsが持つ独自の機械学習アルゴリズムにより、不正トラフィックを高精度で検知し、自動的にブロックします。これにより、不正なクリックやコンバージョンによる無駄な広告費の発生を防ぎます。また、検索広告やディスプレイ広告だけでなく、SNS広告(X、Meta、TikTokなど)におけるアドフラウド対策にも対応しており、あらゆる配信チャネルでの不正防止を実現します。
精緻な広告効果分析の実現
不正トラフィックを除外した純粋なデータをGA4などと連携し分析することで、より精緻な広告効果分析が可能になります。これにより、広告主は正確なデータに基づいたPDCAを回し、広告費用対効果(ROAS)の最大化を実現します。
総務省ガイダンス対応のモニタリング環境
総務省が推奨する「広告配信状況の管理・モニタリング」に対応したダッシュボードを提供します。これにより、不正トラフィックの解析結果を可視化し、企業の広告管理体制の強化を支援します。
Brand Safety対策(リスト除外機能)
広告主のブランド価値を守るため、不適切なWebサイトやコンテンツへの広告掲載を自動で除外するBrand Safety機能を搭載。独自のリスト管理により、企業ごとの配信ポリシーに応じた安全な広告配信環境を構築できます。
今後の展開
今後もHakuhodo DY ONEは、総務省ガイダンスに準拠した全社的な広告管理・内部統制体制の構築を支援し、クライアント企業が安心してデジタル広告を活用できるエコシステムの実現を目指します。広告主からの対策ニーズの高まりを見据え、業界をリードするソリューションを提供することで、健全かつ透明性の高い広告取引の実現に貢献してまいります。
※1 出典元:JICDAQ「最新アドフラウド調査レポートが明かす「届かない広告費」の実態」Spider Labs寄稿記事
https://www.jicdaq.or.jp/release/ad-fraud-report2025-undelivered-ads-sp/
※2 出典元:Integral Ad Science「メディアクオリティレポート 第16版 2022年3月」
https://integralads.com/jp/news/jp-mqr-16/
以上
株式会社Spider Labsについて
Spider Labsは、企業のマーケティング活動を取り巻くあらゆるリスクから成果・信頼・体験を守る「マーケティングセキュリティ」プラットフォームを提供しています。アドフラウド対策ツール「Spider AF」をはじめ、不正リード・転売・Web改ざん・情報漏えいなど、拡張する脅威に対し異常検知と自動防御技術で包括的に対応します。
創業以来培ってきた広告不正対策の知見とデータサイエンスの技術力を基盤に、AIを活用した検知精度の高度化、BI・MA・広告ツールとの連携強化、代理店との協働による業界全体の健全化を推進。企業のマーケティング活動が安心して継続できる「成果の信頼性」を支えます。
Spider Labsは、マーケティングリスクの“当たり前の防御”を実現するリーディングカンパニーとして、教育・啓発、製品統合、グローバル展開を軸に前進。コーポレートメッセージ「Building a safer and happier future with AI(AIとともに、より安全で幸せな未来を)」のもと、企業と社会が安心して未来に挑戦できる環境を築き続けます。
| 社名 | 株式会社Spider Labs |
|---|---|
| 所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山7-10-3 南青山STビル4階 |
| 代表取締役 | 大月聡子 |
| 創立 | 2011年4月 |
| 事 業 内 容 | アドフラウド対策ツールSpider AFの企画・開発・運営・販売、データサイエンスコンサル ティング、転売・不正リード・アフィリエイト等不正対策ソリューションの提供 |
| URL |
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会社概要
Hakuhodo DY ONEは、インターネット広告黎明期より培ったデジタル広告の知見とノウハウを活かし、統合的なデジタルマーケティングサービスを提供しています。マーケティング戦略立案力、クリエイティビティ、高度な運用力と技術開発力、媒体社・プラットフォーマーとの強固な関係性を強みとし、国内外のクライアント企業に対して、デジタル起点でのマーケティング戦略やテクノロジー活用を包括的に支援します。博報堂DYグループの「デジタルコア」として、グループ内のナレッジやリソースを集約し、高い専門性と提案力を併せ持つ企業として業界随一のデジタルマーケティング会社となることを目指します。
クライアント企業にとって唯一の「ONE」の存在となるため常に挑戦・前進し、事業成長を支援するビジネスパートナーとして伴走することで、クライアント企業の持続的な成長と、企業価値向上に貢献してまいります。
| 社名 | 株式会社Hakuhodo DY ONE |
|---|---|
| 本社所在地 | 〒107-6316 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー |
| 代表者 | 代表取締役会長 田中雄三 代表取締役社長 小坂洋人 |
| 株主 | 博報堂DYグループ100% |
| 社員数 | 3,172名(2025年4月1日時点) |
| 創立 | 2024年4月1日 |
| 事業内容 | デジタルマーケティング全般にまつわる企画・コンサルティング・代行事業・投資事業 |
| URL | https://www.hakuhodody-one.co.jp |
