2025年11月27日

株式会社Hakuhodo DY ONE

ニュースリリース

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Hakuhodo DY ONE、『ONE-AIGENT』の取り組みの一環としてAIを活用した動画・体験の新たな表現を開発・制作する新チーム「AI Experts ULTIMA(エーアイ エキスパーツ ウルティマ)」を発足
〜AIを活用した広告・コンテンツ・体験領域の新しいクリエイティブ制作体制を始動〜


株式会社Hakuhodo DY ONE(本社:東京都港区、代表取締役会長:田中雄三 代表取締役社長:小坂洋人、以下 Hakuhodo DY ONE)は、株式会社ピラミッドフィルムクアドラ(以下 ピラミッドフィルムクアドラ)と共同で、『ONE-AIGENT』の活動の一環として、AIを活用した映像および体験(インタラクティブコンテンツ)領域における新しい表現の開発・制作を推進するAI特化型クリエイティブチーム「AI Experts ULTIMA」を発足いたします。本チームは、広告企画・プラニング力に強みを持つ当社と、演出力・ポストプロダクション機能を有するピラミッドフィルムクアドラの連携による、クリエイティブにAIを掛け合わせた革新的なCM・体験表現の制作体制です。

近年、生成AIの急速な進化により、広告・映像制作や体験設計、IP運用などさまざまな分野でAI活用が加速しています。それに伴い、企業はスピード・品質・コストのすべてを高水準で満たすクリエイティブ実装力を求めるようになり、AIによる新しい表現手法へのニーズが高まっています。

当社はこれまで、長年にわたり培った企画・プラニング力を活かし、撮影工程の一部をAIで代替する取り組みや、ブランド世界観の構築にAI表現を導入するなど、多様なAI活用を推進してきました。 また、AI実装力を活かしたPDCAの高速化など、クライアント企業の課題解決に向けた先進的なソリューションも展開しています。一方、ピラミッドフィルムクアドラは、卓越した演出力を強みに、CMや映画など幅広い領域でAI技術を駆使した映像・体験制作をおこなってきました。両社はこれまでの取り組みを通じて、AIだけでは表現しきれない細部のクリエイティブや、従来のクリエイティブ人材・ポストプロダクション体制との融合の重要性にも精通しています。

こうした背景をふまえ、両社協業による受託制作体制のさらなる強化、中長期的な新たな表現・技術の研究開発、コンテンツ企画・制作に対する戦略的なリソースの最適化を目的に、「AI Experts ULTIMA」を発足いたします。本チームでは、制作プロセスのさらなる高度化(スピード・品質・PDCAの高速化)を実現し、映像の質や演出、構成においてテレビCMと同等の水準を満たすAIクリエイティブを安定的に提供する体制を構築してまいります。

「AI Experts ULTIMA(エーアイ エキスパーツ ウルティマ)」について

「AI Experts ULTIMA」は、博報堂DYグループの横断的なAI専門家集団 HCAI Professionalsの活動としてピラミッドフィルムクアドラと共同で組成した、AI技術を活用した新しい広告表現や体験設計の可能性を追求する、AI特化型クリエイティブチームです。Hakuhodo DY ONEの戦略プランナー・クリエイター・プロデューサーと、ピラミッドフィルムクアドラの演出家・ポストプロダクションスタッフなど、各領域のスペシャリストが協働し、AIとクリエイティブの融合による革新的なCM・体験コンテンツの開発・制作を担います。また、AI活用の課題である品質担保や権利設計、スピード・コストにも対応し、企業のマーケティング活動やブランド価値向上に貢献する新たなソリューションを提供します。今後もAI技術の進化に合わせて、広告・映像・体験領域における新たな表現の研究開発および持続可能なクリエイティブの実現を目指します。

主な特長

  • AI×人間によるCM制作プロダクション機能
    戦略・企画から撮影、ポスプロ、仕上げ工程までを一貫して対応します。クオリティや作業プロセスに応じて、AIと人間が最適なコラボレーションをおこない、高いクオリティと制作スピードの両立を実現します。
  • 外部のAIクリエイターと積極的なネットワーク構築・協働
    最先端のAIクリエイターと積極的に連携し、プロジェクトごとに最適なチームを迅速に編成します。
  • 生成AIによる体験型クリエイティブの創出
    非動画領域における、生成AIを活用したオンライン・オフライン体験やインスタレーションを企画・開発します。技術検証から現場運用まで一貫して対応可能です。
  • 生成AIクリエイティブにおける制作ガイドラインの整理
    企業のマーケティングやブランディング活動におけるAI活用に際し、品質管理や法的権利対応など、生成AIクリエイティブのガイドラインを整理し、明確化します。専門家との連携により、法的・倫理的なリスクを適切に管理し、広告領域で安心してAI活用をおこなう体制を構築します。
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「AI Experts ULTIMA」代表メンバー

松尾良馬(Hakuhodo DY ONE / クリエイティブ本部 局長)

2018年、株式会社アイレップ(現 Hakuhodo DY ONE)に入社。クリエイティブ事業とともに、新規事業の立ち上げ等に従事。複数案件でAIクリエイティブを活用。CM表現のみではなく、体験系コンテンツ(イベントやインタラクティブ施策など)にAIを掛け合わせた企画へと拡張中。

横山真之介(Hakuhodo DY ONE / AIフィルムディレクター)

2013年、株式会社 博報堂に入社。TBWA\HAKUHODOを経て、Hakuhodo DY ONEに参画。CMプランナー、AIフィルムディレクター。Human-Centered AI Instituteのコンセプトムービー制作を担当したほか、AI Filmコンペの「Gen:48」でファイナリストに選出されるなど、創作とAI技術の融合領域を探求中。

大塚夏海(Hakuhodo DY ONE / AIフィルムディレクター)

2017年、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(現 Hakuhodo DY ONE)に入社。AIフィルムディレクター。映像表現にAIを活用したクリエイティブ企画・制作(生成)を数多く手掛ける。

石川淳(ピラミッドフィルムクアドラ/ 取締役副社長)

2007年、ピラミッドフィルムクアドラに入社。現在、同社にて取締役副社長を務める。Webサイト、APP、XR、体験型コンテンツなど、デジタル領域全般のコンテンツ制作に18年間従事。近年は、成長分野であるAI技術とクリエイティブの融合に取り組み、「AIによって拡張される新たなコンテンツ体験」の創出を目指している。

串田壮史(ピラミッドフィルム/ 映像作家)

2006年、ピラミッドフィルムに入社。映像作家。『ブラックサンダー ラップバトルシリーズ』でACCゴールドを受賞。近年は、『東京シティ競馬』『住友重機械工業』など、AIを活用した広告映像を多数演出。劇場公開作に『写真の女』『マイマザーズアイズ』『初級演技レッスン』がある。最新短篇『ラストドリーム』では、プチョン国際ファンタスティック映画祭AI部門で最高賞を受賞。以降、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭や文化庁主催国際会議に登壇し、AIと映像制作の可能性を探求している。

YUUUKI(ピラミッドフィルム/ AIクリエイター)

2025年、ピラミッドフィルムに入社。AIクリエイター。ポストプロダクションで編集実務を積み、生成AIを“共同制作者”として実写とアニメの間を横断するハイブリッド演出を探求。現在ピラミッドフィルム「Pyramid AI」に所属。

  • 受賞
    Prince JAM! 2025 最優秀賞(グランプリ)/GMO DESIGN AWARD 2024 入賞/
    IVS 2025 NEOCREA ファイナリスト
  • 登壇
    NFFT2026_SS_Nature Meets Innovation/
    Chroma Awards Meetup(Chroma Awards × Dreamina AI & CapCut Creator Meetup/
    AI BB TOKYO 2025
  • パートナー/プログラム(CPP)
    Dreamina AI(ByteDance)/Kling AI/Pika/Vidu

今後の展開

「AI Experts ULTIMA」では、消費財、エンターテインメント、自治体、観光など多様な業種に対応したソリューションの拡充と、先進的な事例創出を積極的に推進してまいります。さらに、映画・ドラマ・アニメ領域への展開や自社開発IPへの投資を強化し、国内外でのライセンスビジネスの拡大を目指します。また、生成AI活用における安全性や権利配慮に関するガイドラインを整備し、サステナブルなAIクリエイティブの標準化を牽引してまいります。これにより、企業のブランド価値向上と持続的な成長を力強く支援するとともに、AI技術とクリエイティブの融合による新たな広告・映像・体験価値の創出を目指してまいります。

※『ONE-AIGENT』:複数の専門特化AIエージェントが連携し、市場分析からクリエイティブ制作、さらには効果測定まで、マーケティング活動全体を包括的にサポートする、Hakuhodo DY ONEのAIエージェント型マーケティング支援サービス。

参照:当社リリース https://www.hakuhodody-one.co.jp/news/news-release_202508012532/

以上

会社概要

Hakuhodo DY ONEは、インターネット広告黎明期より培ったデジタル広告の知見とノウハウを活かし、統合的なデジタルマーケティングサービスを提供しています。マーケティング戦略立案力、クリエイティビティ、高度な運用力と技術開発力、媒体社・プラットフォーマーとの強固な関係性を強みとし、国内外のクライアント企業に対して、デジタル起点でのマーケティング戦略やテクノロジー活用を包括的に支援します。

博報堂DYグループの「デジタルコア」として、グループ内のナレッジやリソースを集約し、高い専門性と提案力を併せ持つ企業として業界随一のデジタルマーケティング会社となることを目指します。

クライアント企業にとって唯一の「ONE」の存在となるため常に挑戦・前進し、事業成長を支援するビジネスパートナーとして伴走することで、クライアント企業の持続的な成長と、企業価値向上に貢献してまいります。

社名 株式会社Hakuhodo DY ONE
本社所在地 〒107-6316 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー
代表者 代表取締役会長 田中雄三 代表取締役社長 小坂洋人
株主 博報堂DYグループ100%
社員数 3,172名(2025年4月1日時点)
創立 2024年4月1日
事業内容 デジタルマーケティング全般にまつわる企画・コンサルティング・代行事業・投資事業
URL https://www.hakuhodody-one.co.jp

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広報担当 E-mail:
info-pr@hakuhodody-one.co.jp