Googleアナリティクス 360

大規模サイトのデータ課題を解決し、
ビジネス成長を加速するエンタープライズ分析ツール。

Googleアナリティクス360(GA360)は、Googleが提供するウェブサイト・アプリ分析ツール「Googleアナリティクス」のエンタープライズ版です。無料版Googleアナリティクス4(GA4)では解決できない大規模サイトのデータ課題や、高度な分析ニーズに応え、マーケティングROIの最大化とデータドリブン経営を強力に推進します。

Googleアナリティクス 360(GA360)が解決する、無料版GA4の課題

無料版GA4を利用する中で、以下の課題に一つでも心当たりがある場合、それはビジネスがGA4無料版の限界を超えて成長している証拠と言えます。GA360は、これらの課題を解決し、大規模なデータ分析と高度なマーケティング施策を実現します。

データの不完全性・不正確性

レポートの不完全性:レポートに「(other)行」が頻繁に表示され、重要なデータが隠れてしまうため、全体像が見えず、意思決定に必要な情報が不足します。

分析精度の低下:データ探索で「サンプリング」が自動適用され、実際の数値と乖離が発生します。大規模サイトほど影響が大きく、信頼性のある分析ができません。

データ保持・エクスポートの制約

データ保持期間の制約:14ヶ月間のデータ保持制限により、前々年との比較分析が不可能なため、長期的なトレンド分析や季節性の把握に支障をきたします。

エクスポート制限:BigQueryへの日次エクスポート上限(1日100万イベント)に達すると、データ連携が突然停止し、他システムとの連携やカスタム分析に制約が生じます。

GA360の主な機能とビジネスにもたらす価値

大規模データ分析と高度なデータ活用

BigQuery連携による無制限データエクスポート:
無料版GA4の課題であるエクスポート制限を解消し、事実上無制限(数十億件/日)にBigQueryへイベントデータをエクスポートできます。これにより、大規模なデータ分析基盤での活用や、他のデータソースとの統合分析が可能になります。

サブプロパティ:特定のイベントを抽出・除外してデータを確認できる機能です。GA4「ビュー」の代替となり、サイト別分析、部門別目標設定、データフィルタリング、閲覧権限設定などが可能で、収集イベントの半分が課金対象となります。
統合プロパティ:複数のプロパティのデータを統合して確認できる機能です。サービス横断で利用するユーザーの重複を除いた全体像を把握するのに有効で、収集イベントの半分が課金対象となります。
使い分け:サブプロパティは個別サービスの詳細分析や広告連携に、統合プロパティは複数サービスや地域を横断した全体像の把握に最適です。

意思決定の迅速化:
データサンプリングの心配なく、大規模データも正確に分析。クロスデバイス・オフラインデータ連携で、顧客の全ジャーニーを可視化し、迅速な意思決定を支援します。

高度なインサイト分析:
カスタムレポート・セグメントの上限も緩和され、より詳細な分析や機械学習による予測分析も可能になります。

マーケティングの高度化と組織全体のデータ活用促進

マーケティングの高度化:Google広告、Google Cloudなど、Googleエコシステムとのシームレスな連携。CRMやMAツールとの連携で、パーソナライズされた顧客体験を実現し、マーケティング施策の精度を高めます。

組織全体でのデータ活用の促進:権限管理機能で、セキュアなデータ共有と共同作業を促進。カスタムアラートで、異常値やトレンドを即座に検知し、組織全体のデータ活用文化を醸成します。

GA360データ活用事例

Hakuhodo DY ONEで担当した不動産企業でのGA360データをWeb広告に活用して成果を上げた事例をご紹介します。

課題|最終成果(成約)が店舗でおこなわれるためWebのみでは完結せず、最終成果を基にした広告運用ができていない。

解決策|顧客基盤から最終成果(ユーザーIDごとの成約データ)とサイトログ(GA)を突合し、機械学習をかけて分析します。最終成果(成約)に結びつく可能性の高いCVを予測し、高い値をCVとして返すことで、広告運用への活用を実現します。

GA360導入判断のポイント

GA360の導入を検討すべきタイミングは、企業のビジネスフェーズや課題によって異なります。

すでにGA360の導入を検討している

以下のいずれかに当てはまる場合、GA360の導入がビジネス成長を加速させる最適なタイミングです。

  • 月間セッション数:2,500万以上
  • 年間売上規模:50億円以上
  • デジタルマーケティング予算:年間5,000万円以上
  • BigQueryエクスポート上限に達している

今はGA360の導入を考えていない(無償版をご利用の場合)

現在は無料版をご利用でも、下記に当てはまる場合はGA360への移行を検討する時期です。

  • 月間PV数が500万-1,000万に急増中
  • 四半期ごとに20%以上の成長率
  • 新規事業・サービス拡大により分析要件が複雑化
  • DX推進によりデータ活用の重要性が増大
  • 複数事業部でのデータ統合ニーズ
  • CRM・MA・BIツールとの本格連携を計画中
  • IPO準備でガバナンス強化が必要
  • 投資家向けレポーティングの精度向上要求
  • 海外展開に伴う多地域データ統合

また、すでにGA360をご利用中の場合も、現在活用されるなかで課題をお持ちの場合は、Hakuhodo DY ONEにお気軽にご相談ください。

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